空は白みつつある。百姓姿の彼等に、淡い陽光が滲んでいた。
「さて……。陽が昇りきるまでは、駆けようか」
庄右衛門が言う。
「秀吉殿も、朽木谷を越えなさるだろう。すると、今は元綱殿の手引きで、何処かで休まれているやもしれん」
「そうですね。殿軍を務めた脚で谷を越えるのは、難しいでしょうから……。朽木城へ向かいますか?」
「うん。そうする」
駆け足の速さが上がる。
頷き合う二人の少し後ろで、小平太が手拭いで頬被りをしながら、
「朽木殿が信長を通すとは、思わんかったわ」
(殺してしまえば、良かったのにな)
残念な気持ちをあからさまにして、一人言を溢した。
信長に仕える一益の元で働く、滝川忍びなのだから、
「主の主は、主」
という一益が言う通りに、信長も主であると考えねばならぬのだが、小平太はどうやら、信長を良く思っていないようである。
それは、小屋の中での庄右衛門とて、同じようであった。
信長の京への撤退を助けた朽木元綱は、浅井氏に従属する武将である。
本来ならば信長を討ち取られねばならぬ立場の元綱を、信長の家臣松永久秀が説得して、手助けをさせたのだ。
(朽木殿も阿呆だ。松永殿の凶悪顔に圧されて、引き受けてしまったのだろうが、よくよく考えれば、あの信長が良い待遇をするとは思えんではないか……)
「。朽木城へはどのくらい掛かるんだ」
「昼間は歩いて、あとは駆けて行くから……明日には着くと思う」
「途中で休まんのか?俺はともかく、二人は寝ておらぬし……」
小平太が喋る度に、庄右衛門が舌打ちを繰り返している。
「ええ。腰掛けることはあっても、眠りはしないかしら」
「それで大丈夫か?秀吉殿もどうせ屋敷で休んでいるのだし、そこまで急がなくとも……」
舌打ちが更に聴こえてくる。
知らん振りをしていた小平太も、ついには、むっ、として、
「やめろよ、爺さん」
庄右衛門がちらり、と後ろを振り向いてまた舌打ちする。小平太に見せ付けるように、鳴らしてみせる。
「なんだ。俺が気に食わんのなら、そう言えば良いだろう」
「気に食わぬのではない。腹立たしいのだ」
「殆ど同じじゃないか」
「聞けよ小平太。と儂は数日寝なくとも十分に働ける。自分が休みたいからといって、こっちの足を引っ張るな」
「爺さん、何を聞いていたんだ。俺は休みたいと言ってないぞ」
「顔が言っとるわ。京に置いといていいお前を、二人で足りる任だのに、は優しいからの、連れていくと言ったのだぞ。せめて迷惑を掛けぬよう、思うのが普通ではないのか。休みたいのなら勝手に寝てろい。儂らは捨てていくぞ」
前を向き直した庄右衛門の小さな背に、小平太は、
「だから、話を聞かんか!老爺!」
言いたげな眼差しを向けていた。
思うだけで言わないのは、庄右衛門が負けず嫌いで、言えばまた何倍にしても返してくるし、そして、己を否定するだけで、認めることは滅多にないのを知っているからである。
「庄右衛門殿。小平太の気遣いですよ」
「ふん。どうだかな」
三人は、周りが陽に照らされ、人々が行動し始める時刻になるまで駆け続けた。
途中、腹拵えをする時に、握り飯を食べると小平太の前で、庄右衛門は小山城城下の、”あの”甘ったるい菓子を食べ始めたので、二人はその匂いに対した嫌な顔を見合わせた。
も、まさか庄右衛門が好物を持ち歩いているとは思っていなかった。
「これはな、儂の命の源でな……」
嬉々とした庄右衛門を見つつ、小平太、
「いや。絶対に、躯に悪い」
春の陽気に混ざった匂いに、吐きそうになっている。庄右衛門それを知りつつ、鼻の奥に居座るような甘い香味を、わざと小平太の前に振り撒いた。
夜になった。
既に三人は、百姓姿から忍装束に着替えている。朽木城まではあと一刻程の距離である。
「ん……?」
長身の小平太が前方に明かりを見付けて、
「、爺さん。何かくるぞ」
声掛けた。
二人は首を伸ばし遠くを見つめて、漸くそれを見付ける。達は脇の雑木林に素早く身を隠した。
「二十……いや、三十はいますね」
重なり合う葉の隙間から、坂の下にある行列を眺める。足並みは速い。は、
(もしや、秀吉殿……?)
思ったが、疲労の躯で、朽木谷という過酷な谷をこのような速さで進める筈はない。
すると、嫌な予感がした。
行列は先頭に二つ、最後尾に一つという必要最低限以下の松明しか掲げておらず、夜闇の中故、しっかりとは見えぬが、旗らしき物もどうやら見当たらない。
元綱が、
「やはり、信長の下におるわけには……」
思い直し、岐阜城に戻る予定の信長を待ち伏せし、討とうとしているのではないだろうか。
(そうだったとしたら、この一行をどうにかしないと……)
しかし、たった三人の忍びが、敵うのだろうか。それはあまりにも、無謀ではないだろうか。
そのようなの胸の内を、隣の老爺は察したようだ。
の肩を指先で軽くつつき、首を振った。
「案ずるな」
すると、彼方から高らかな声が聴こえてきた。
「信長様がいる京まで、あと少し!それ、もう一踏ん張りじゃあ!」
棒を天に突き上げながら、小さなものが近付いてくる。
「あれが、秀吉殿だわえ。よし、行くぞ」
庄右衛門が腰を上げ、道へ飛び出した。
「な、何者だ!」
坂を登り掛けた松明持ちの男が、突然現れた黒いものに、脚を一歩引っ込めた。
続くように出た、小平太と合わせて、忍びの三人へ足軽達が槍を向け、囲む。後ろでも、刀を抜き構えている。
「何処の忍びじゃ?」
その槍を押し下げ、ある男がの目の前に立った。
背丈を悠々に越える棒を、難なく肩に担いでいる。先程、の意識を引いた声を上げた者である。木下秀吉であった。
「秀吉様……!」
「構わん。儂の命狙うんなら、とっくに斬りかかってきとるわ。わざわざ膝を突いたりせん」
前に出た秀吉を庇うようにした足軽に、秀吉はひらひらと手を振って制する。
赤い灯りに、その面が照らし出された。
「じゃろ?」
そう言い、屈託の無い笑みを浮かべた秀吉は、成る程、人に好かれる男と見えた。
(秀吉殿とは、こんなお顔をしてらっしゃったのか)
十代の頃から駿河で庄右衛門と暮らしていたは、度々忍び働きで各地を走り、沢山の武将の姿を見てきていたが、織田家周辺には疎い。
織田四天王の一人、滝川一益の忍びであるのに、織田家からは、遠く離れさせられてきたからなのだ。一益以外の四天王も、名さえは知っているが、顔を見たことはない。
「秀吉殿。お覚えでありましょうか。滝川一益配下の、榊庄右衛門でございます」
の隣にいた庄右衛門が口を開いた。
秀吉は庄右衛門に向かうと、
「榊……」
記憶から呼び出すように呟いて、直ぐ様、両手を打ち鳴らし、
「おお!あの庄右衛門か!桶狭間以来じゃのう!」
「久しゅうございます」
二人は旧友のように微笑み合った。
桶狭間の戦いの時……。
も小平太もまだ幼く、戦には出ていなかったが、戦忍びの庄右衛門はその際に、秀吉と交流があったようである。
城を持った武将ならともかく、その頃の秀吉は足軽頭だったのだから、話好きの庄右衛門がふらふらと近付いても不思議ではない。
庄右衛門と秀吉は意気投合したのだろう。
今川義元へと駆ける信長の後ろを秀吉が追い掛け、そしてその二つの背を、庄右衛門が闇の中から守っていた光景が、には安易に想像出来た 。
「信長様は無事に、京へ辿り着かれましたぞ」
「そりゃあ良かった……!!信長様なら心配はありゃせん、と思っとったが、こうして安否を訊くまでは不安でのう。お前さん達、それを伝えに来てくれたんか?」
庄右衛門が頷く。
「信長様が秀吉殿をお待ちでございますれば、我が頭領の命で、ここから先は我らが道案内をさせて頂きます」
「一益殿、有難い。忍びのお前さん達が先導してくれるんなら、もっと早く京へ着けそうじゃ」
「はい。忍び道がございますゆえな。険しい道程となりますが、大分急げましょう」
「その為に……」
秀吉の周りへ、庄右衛門は視線を巡らせた。
槍や刀を持つ足軽達がそれを受けて、互いに互いを見合う。
「少し、お休みになっては如何か。秀吉殿はともかく……この者達は息が上がっている様子。そうですな、一刻程でよろしいでしょう」
確かに、足軽達の顔に疲労の色が見える。
疲弊した彼等を気遣って進むことになるならば、一旦躯を休ませた方が良いだろう。
秀吉も同じように見回すと、
「ああ。庄右衛門の言う通りじゃな」
此処で休む、少し眠れ――秀吉の声が谷に谺した。
「なぁ、」
「何?」
「本当に、猿みたいなんだな。秀吉殿は」
庄右衛門と談笑している秀吉を、小平太は顎をくい、と上げて指し、笑った。
「こら」
にやにやとしている脇の男に軽く肘をぶつけて、咎める。
多くの足軽が大きな鼾を掻いて眠っているというのに、秀吉は少しの疲れをも見せない。
このまま京へ向かう気であるのだろう。
庄右衛門と秀吉の会話に耳を澄ませていたは、秀吉が朽木城に赴き、元綱に挨拶をしただけで、
「一晩でも休んで行かれては……」
という元綱の勧めを、
「一刻でも早く、信長様に追い付かにゃあならんのですわ」
断って、余力のある兵だけを連れて駆けてきたことを知った。
(何も、そこまで……)
はそう思い、また、庄右衛門も同じであった。
「信長様は逃げませんぞ」
庄右衛門が笑い混じりに言うと、
「確かに、信長様は逃げんわ。じゃが、儂らが置いていかれることはある」
「置いていかれんように、信長様が見える場所に居たいんさ」
秀吉、こう返したのである。
それを聞き、庄右衛門は一瞬、呆気に取られた顔だったが、やがて何度も頷き、その庄右衛門の横顔が、何やら満足げに見えたであった。
(秀吉殿は変わった御方だ)
しかし、
(嫌いではない。好きだと思う)
農民も忍びも、武士の下にいながら、武士を生かしている存在である。
農民の身から着々とのしあがっている姿は、”人以下”の存在として疎まれている忍びに、憧れに似た感情を抱かせる。
何せ、忍びは忍びで終わる。
一益の様に、武士になれることもあるだろうが、それは豪族の者ならともかく、下忍にとっては無縁の話だ。増して、忍びと人では心が違う。忍びとして生まれた時から、外側はそうなれとも、まことに”人”として生きることは、叶わないのである。
忍びには到底叶えられぬ夢を、秀吉は掴みつつある。
は、立身出世を望んでいるわけではない。忍びのまま終わるものだと思っている。
だが、秀吉を羨ましいと思い、その背を守り、その道を進む手助けをしたいと思う。
そして何より、純粋な眼で主を追う姿が、惹かれてやまない。小さな躯から滲み出る意思の強さが、皆を虜にする。
そういうことである。桶狭間での庄右衛門も、同じ思いだったのである。
は夜空を仰いだ。
薄い雲の奥で欠けた月が、周りに星の輝きを携えて、足元を照らしていた。傾きからして、旅立つ時である。
「小平太、発つ準備を」
「あいよ」
は腰を上げ、秀吉らに近付いた。庄右衛門の傍に寄る。
「庄右衛門殿。そろそろ……」
「おう。では、秀吉殿」
「出発じゃな」
秀吉が跳ねるように立ち上がった。
足軽達の寝息はいつの間にか聴こえなくなっていた。足軽も秀吉と同じように、
”置いて行かれぬよう”
思っているようであった。
「お前さん、女子だったんじゃな」
踵を返して去ろうとしていたに、秀吉は棒を肩に背負いつつ、言う。
秀吉に話し掛けられると思っていなかったは、少し戸惑いながらも頷いた。
「名は何と言うんじゃ?顔も隠さんで、見せてくれんか」
「……」
渋るを、秀吉がにこにこと、笑顔で見つめる。
(困った)
まさか、忍びが顔を晒せる筈はない。
は助けを求めるように庄右衛門を見やった。
「秀吉殿、申し訳ござらぬ。忍びが面を晒し、名を表に出すことは、大事に関わりますゆえ……」
「そうか……。残念じゃのう……」
「色々と不便なことがありましてな……。若い者は、特に……」
は頭を垂れた。
「申し訳ございません」
「いや、いいんさ。儂がよく知らんかったな、”忍び”っちゅうのを……。すると、ねねはあまりに忍んどらんわ……」
「……?」
「ま、こっちの話じゃ」
秀吉が大きく息を吸って、出立を叫んだ。
それに続いて聴こえた男達の咆哮が、夜闇の彼方まで響き渡る。
庄右衛門は秀吉に頷くと、、小平太にも目配せをして、三人の忍びを先頭に、秀吉と秀吉の兵達が、京の信長の元へ、駆け始めた。
「ところで、秀吉殿」
「ん?」
「灯りが少ないですな。どうなされました?」
「ああ、実はな。あまりに急いでたもんで、数人一緒に脚を滑らせ、橋から川の中に、落っこちたんさ」
くしゅん――後ろから小さな音が聴こえた。
彼等が京に入った時、既に夜は明け、陽が中天に昇り掛けていた。
秀吉は信長から賞賛を受け、褒美を与えられた。
半井驢庵の屋敷から出てきた、眩しい程の笑みを浮かべる秀吉を見ると、此方まで嬉しい気持ちとなる庄右衛門とであった。
今、一益の部屋に庄右衛門が居た。
二人は長い間語り合っている。庄右衛門が小山城城下に潜伏していた際に手にした情報を、こと細かく伝え、次第に話は、庄右衛門がと過ごしてきた日々へと移る。
「城下から少し離れた所にある、菓子屋の落雁が、とても旨い。度々に一走り頼みましてな、買ってきてもらうのです。あ……。頭領にお持ちすれば良かったですな。懐に入れていましたが、旨くて旨くて、全て食うてしまいましたわ」
「ほう、それほどにか。ならば次の機会に頼もう」
「お任せを」
このような会話をしている間、一益の面は柔らかい。両眼が時折、瞳を見せぬ程に笑みで細められる。
が、茶を一口飲んだ一益は、首から上をすげ替えたように、忍びの頭領の顔へと戻っていた。
「は、どうだ」
茶菓子を摘まんでいた老爺からも、笑みが消え去っていた。
「なに、どうもありませぬ。内では少し動揺していましょうが、見た目は普通」
「そうか」
「……そのように気に掛けるなら、は駿河に残せばよかった」
「手が足りぬのだ。そうもいかぬ」
「今まで……織田家家臣の忍びのを、織田家と全く近付けなかった。なのに今更、手が足りぬから、というのは、おかしい。此度もどうにか出来た筈」
「……」
「頭領、は忍びですぞ。只の娘ではない。こうして忘れ掛けていた傷を抉ることになるならば、初めから忍びとして扱えばよかった」
「済んだことを、申すな、庄右衛門。全て間違いであったと……十分承知しているのだ」
庄右衛門は口を閉じ、一益の俯いた顔をねめつけていた。
「出立は明後日の早朝。が戻ってきたなら、それを伝えよ」
「承知」
法衣姿の庄右衛門が一益に背を見せた。
「頼んだぞ」
そう呟かれた言葉に、庄右衛門は振り向かぬまま、
「……まったく、おかしい」
吐き捨てるように言い、室を後にした。
嵐山の峰に薄桃色が広がっている。
陽溜まりの中、丘に寝転がり、花弁を春風に落とす桜の景色を見上げる、旅姿の娘があった。
である。
秀吉を京へ導いてから、一益の命により、織田家家臣の元へ文を届けていたは、つい先程、京へ戻ってきた。
両腕、両脚を繁る芝の上に投げ出し、頬や首元に落ちた桜の花弁も、そのままである。
早く、庄右衛門と小平太が待つ木樵小屋に行き、信長の護衛のことについて、話し合わねばならない。
だが、街へと続く、掛川に架かる渡月橋を、は渡れずにいるのだ。
(何故、渡れないのか)
そのことは、既に知っている。
(情けない……)
は微かに開いた唇の間から頼り無げな息を洩らし、眼を閉じた。
小山城城下にて、小平太から一益の文を受け取った時から、の内は乱れていた。
十余年の歳月を経て、穏やかになりつつあった心は、今、微弱な波風を立てている。
平穏を失った忍びの心ほど、忍び働きに邪魔なものは無かった。
(今逃げていても、此度の任が無かったことにはならない……)
分かっているが、こうして京の街から距離を置き、そこへ近付こうとは思っていないのである。
(陽が暮れたら、戻ろう)
は瞼を押し上げると、眼前にある渡月橋を眺めた。
人の往来が激しい。のいる場所からでは、その人々が小指の先程に小さく見える。
どのような表情をしているのか、当然のように分からないが、誰一人、嫌な顔をして行く者はいないのだろうとは思う。街へと歩いていく人々が、羨ましくなった。
私もあのように、京の街へ、進んでいけたら――。
(ああ、情けない、本当に……)
そんな己を嘲笑した。
端から見れば、泣き出しそうな顔であった。
また一片、花弁がの前を落ちる。
は右腕を上げて、その花弁を掴もうと指を広げた。甲当てに隠れず見えた、苦無で出来た中指の胝と、人差し指の第二関節のところで、橋を渡る一つの影が見えた。
(あ……)
手のひらに落ちる筈だった花弁は、肌を滑り、丁度良く吹いた緩やかな風に、流されていった。
は寝そべっていた上体を跳ねるように起こした。
今まで除けずにいた花弁が、ふわりと宙を舞う。それらがひらひらと、芝の上へと着地した時、は息をすることさえ、忘れていた。
数人の供を付けた、馬に跨がる、一人の男。
黒の着物に、濃淡がかった深紫の袴。
はあの男を知っていた。
そして、こうして視界に収めることを恐れていた。
男が立ち止まった。
立ち止まり、の方へ顔を向けている。
の位置からは渡月橋を渡る人間が見えるが、彼方側から、の姿を見つけることは出来ない。桜の木々の間に、は躯を隠しているからだ。
恐らく、男はの頭上にある、見事に咲く桜の花に視線を向けている。その筈であるのに、は、男に我が姿を捉えられ、全てを見抜いているようなあの黒い瞳で、じっと、見られている気がしていた。
は身を乗り出した。
小さな額に玉の汗が浮かんでいる。
「信長様……」
白い喉から絞り出された声が、春風で靡いた葉の音に、掻き消された。
13.12.13
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